第10章 及川の彼女　岩泉一

数日後、花巻から聞かされたのはいちかと及川が別れたという事だった。


いちかは今も冴えない表情のまま外を見つめてため息をついてるのか？


別れた時に託していた未来はこんなんじゃなかったのに。


いちかと出会って恋をして幸せを願った事も全てが間違ってたのか。


俺にとってはかけがえのないあの時間も全部いちかにとっては無意味なものだったのか…。






その答えは今となってはもう見つけることもできない。