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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第9章  ❤︎ 真夜中のプロポーズ 澤村大地



「それで?私を独占してみた感想は?」
「…………可愛かった」
「珍しいね。そんなこと言うの」
「いつも思ってる」
「そのくせ言わないよね」
「………ごめん、こういうとこ口下手だよな。スガにもよく言われる」
「でもたまに言ってくれるからそれがすごく嬉しいんだよ。愛されてるなって」
「いちかが思ってる以上に、大切に思ってる」
「……うん」

ここで“そんなの知ってる”なんて答えちゃうと可愛くないから、抱き締め返す腕に力を籠めて頬に口付ける。

「それで?」
「それでって?」
「今思ってることは?」
「意地悪な質問だな」
「こんな風におしゃべりしながらするときってないもん」
「じゃあ……、続きがしたい」
「それじゃだめ」
「……何で?」
「もっと具体的に?」
「…………いれ」
「そういうんじゃない」
「じゃ何?ヒントは?」
「んー?……抱きたいとか犯したいとか?」
「後半何よ。俺、そんなキャラじゃないんだけど」
「やっぱそういうの嫌?」
「嫌というか、恥ずかしい…」
「大地君、変なとこでシャイだよね。そこが可愛いってスガ君も言ってたけど」
「スガ……」
「私も可愛いって思うよ?大地君のそういうところ」
「はいはい…。でもいい加減、お喋り終わりでいい?」
「………うん、ごめん」

ころんと仰向けに寝かされてもうすっかり見慣れてしまった天井の壁紙の色、紺色のカーテンが視界に入る。時間の流れも止まってしまうような感覚の中、唇に触れる優しくて徐々に深くなるキスに目を閉じた。

「……じゃあ、……いちかを犯していい?」

期待すらしてなかった低音が触れ、中はきゅんと疼く。思わず顔がにやけちゃったのを見られて頬が熱くなる。
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