第8章 ❤︎ 当直室に彼女を連れ込んじゃう白布先生
「悪い…。大丈夫か?」
「…ん、ごめん。……上手く息できなくて」
「抱けるって思ったら止められなくて」
「賢二郎らしくない」
「いちかの前くらい素直でいたっていいだろ?」
「うん」
息を整えている間背中を擦りながら私が落ち着くまで待ってくれて、苦笑しながら抱きしめる腕は優しかった。いつもとは違うスクラブの匂いと感触、するときは今でも緊張してしまうけど私の知らない顔をした恋人の姿に内心ときめきっぱなしだった。
「落ち着いたんなら再開していい?」
「……うん」
首に顔を埋めた賢次郎にされるがまま露になっていく素肌。スクラブ姿の賢二郎を見たのは初めてで視界に入る姿は別人みたいに見える。もし今誰かが入ってきたら?って思えば落ち着かないのに胸の突起を摘ままれつい甘い吐息が漏れる。
「んんっ…」
「久しぶりに聞いた。いちかのそんな声…。すぐスイッチ入るとこ俺は好きだけど」
「…はぁ…っ、だって」
「ちょっと弄っただけでしっかり勃ってるしいつもと違うシチュエーションに興奮してる?」
「そんな事ないっ」
胸だけを弄られてるのに体の奥から熱くなって体に与えられる刺激に敏感に反応してしまっている。
「だんだん蕩けてきたじゃん。欲しかったら欲しいって言ってよ」
意地悪な賢二郎に涙目で訴えるように首を横に振る。だけど私の反応を楽しんでいるように笑っている。スカートの隙間から手を忍ばせて割れ目をすっとなぞるように指を這わせていく。それだけで達してしまいそう。