第8章 ❤︎ 当直室に彼女を連れ込んじゃう白布先生
「ってわけで早速食わせて?もう待てないから」
いきなり両手を拘束されて首筋に唇が触れてゾクリとした感覚が体を走る。
「たまにはこんな場所もいいだろ?マンネリ打破ってことで」
咄嗟のことで賢二郎の言葉がうまく理解できない。でも体に這わされる唇が冗談ではないことを嫌でも察してしまう。
「でも、誰か来たらっ」
「大丈夫…。来ないから」
抵抗して見せるも男の人の力には到底勝てない。
「どうせないつもと違った感じでしてみようか?」
両腕の自由が利かないままベッドへと押し倒され、抵抗するのも虚しくワンピースをたくし上げられ素肌が露になっていく。〝やだ〟と一言抵抗すれば置いてあった駆血帯を使って両腕をキツく縛り賢次郎は意地悪く笑う。
「嫌がるお前の顔も可愛い…」
目を細める表情は優しくて頬に触れた大きな手は温かい。熱い視線に誘われるがまま重ねたキスは深く交わって水音を奏でた。
知らないキスみたいだった。拘束された両手が動かない上にいつもの優しいキスよりもずっと荒っぽくて正常な思考さえても奪ってくような口付けだった。慣れなくて苦しくて一瞬止まったキスの隙に少し咽てしまう。