第7章 ❤︎ 堅治君だって\ちゃんと/反省できるもん 二口堅治
「だぁぁーっ、くっそ!あっちぃ!!」
「堅治…、雰囲気…」
「あ?もう一回って?」
「言ってません。…バカ」
「んだよ、可愛くねぇな」
「さっきは可愛いって言ってたのに」
「気のせいだろ?」
「………録音しとけばよかった」
「バカじゃねぇの?」
「バカに言われたくないし」
「また4年後くらいに言ってやるよ」
「もうオリンピックじゃん」
「そんくらい奇跡的なことなんだよ」
「でもさぁ、4年後もこうやって一緒にいるかな?」
「は?いるに決まってんだろ」
そうじゃなきゃ俺が困るんだよ。
ぶっきらぼうな言葉もいちかは嬉しそうに笑う。
やっぱこいつめちゃくちゃ可愛いわ。
つい口が滑りそうになるのをぐっと堪える。素直じゃないのが俺だからいつもそう思ってても言わねぇけど。
fin*