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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


翌日、及川のことは矢巾に任せて予定通り部活終わりは約束の店へと急いだ。先に付いていた二人は俺を見つけるなり“こっち!”と満面の笑みで迎えた。相談事って言ってたのに深刻さを全く感じないのは気のせいか?

松「悪いな、ここまできてもらって」
「何だよ。相談って」
松「んまぁ相談というよりは報告かな」
「報告…?」
花「そ、俺らなりの大きなお世話ってやつ」
「は?何言ってのんか分かんねぇんだけど」
松「答えはこれ。そこの定食屋の窓から中見てみて」

不審に思いながらも松川に言われるがまま窓から覗き込むと、店の制服を身に付けたいちかが客相手に注文を取っていた。客から窓の外からでもいちかの元気な声が聞こえてくる。

「あいつ、何やってんだよ…」
松「いちかちゃん、ここでバイトしてるんだよ」
「バイト?なんで?
松「やっぱり知らなかったよな」
花「バイトの理由は色々あってさ…。ここ三週間くらい、朝から夕方までずっとバイトしてる」
「あいつんなこと一言も言ってなかったぞ」
松「この前何かいいバイト知らないかって聞かれたから俺の親戚のとこ紹介したんだよ。見ての通りいちかちゃんって笑顔も元気もあってお客さんからも大好評。本当は昨日までだったけど今日も入って欲しいって頼まれたんだって」
「だから疲れてたのか…」
花「休憩はあっても朝から夕方まで動き回ってたからね。さすがのいちかちゃんでも疲れるよね」
「なんで言わねぇんだよ…」
松「俺たちがこういうのもなんだけどいちかちゃんって岩と合うんじゃないのかなぁって」
「は?」
松「俺も花もいちかちゃんが岩のこと好きなの知ってるから。岩にとっては余計なお世話でも協力したいって思うんだよね」
「ったく、お前ららしいわ…」
花「岩もさ、まんざらでもないんでしょ?」
「まだ…、よく分かんねぇ」
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