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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


「悪いな。寝てたのによ」
「全然です」
「なぁ…」
「はい?」
「お前最近おかしくねぇか?」
「何がですか?」
「疲れてねぇ?
「そんなことないよ。確かにちょっとバタバタしてたし今日は遊び疲れちゃってて…」
「こっちで遊ぶような友達いるのかよ」
「そのくらいの友達は…、いるもん……」
「ほんとかよ」
「ほんとだもん。相談に乗ってくれる友達くらいはいるもん。それに今日は買い物してたのもあって疲れてたから」
「ふーん…」

相談ってフレーズにつられるように及川が浮かぶ。でもいちかと約束してんならあいつのことだ、絶対自慢しにくるに決まってる。それがないってことは相手は及川じゃねぇんだよな。

「まぁ何でもいいけど…、今から飯来るだろ?」
「行く。でもちょっと髪の毛直すね。先に行ってていいよ」
「待つよ」
「え?」
「夜だしな。…一応」
「…うん、ありがとう」
「後な、鍵はちゃんと閉めとけよマジで」
「また忘れてた」
「いくらここが田舎だからって女の一人暮らしってこと忘れんなよ」
「はーい、分かりました。気をつけます」

鏡に向かって薄い色素の肩まで伸びた髪を櫛で解かして一つにまとめるとまた表情が違って見える。別に見惚れてるわけじゃねぇけど女らしい自然な仕草に男が弱いってのもなんとなく分かる気がする。
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