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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第7章 ❤︎ 堅治君だって\ちゃんと/反省できるもん 二口堅治


いちかの居場所くらい何年も一緒にいたら大体は分かる。けど、なんで急に連絡つかなくなるんだ?他校の子に連絡先聞いたくらいで怒るとか今までも何度もあったのにいつも笑ってたくせに。


着いたのはいちかの家。多分、いや、間違いなくここにいる。どうせ頭まで布団被って拗ねてるに決まってる。

もう一回電話をかけるも電源が入っていなくていつも通り裏口から入った。ずっと幼馴染だったし誰もいないず静まり返ったリビングを通り、目指すhいちかの部屋。階段を一段飛ばしで登る最中も頭を過るのは茂庭さんの言葉。

“…フラれるそ?”

まさかな…。いちかに限ってそれはねぇ…、よな。いざドアの前に立てば自信がなくなって背中に嫌な汗が流れる。

でもこのままでいいわけはない。ちゃんと謝る、そう心に決めてドアをノックした。

「いちか…?」
「帰って」

冷たく言い放ったいちかの言葉。間違いなく怒ってる、そう確信した。

「いや、帰れって言われたら、むしろ入りたくなるんだけど…」

ゆっくりと扉を開けば、案の定布団に包まっているいちか。部屋に一歩踏み入れて“なぁ…”と小さく声を掛ける。

「入ってこないで。…今更、何しに来たの」
「いや、早退したっつーから……、心配で」
「もう治ったからご心配なく。用件済んだんなら帰ってくれる?」
「なんでそんなに怒ってんだよ…」
「分かんない?私が怒ってる理由」
「なんなんだよ。言わなきゃわかんねぇだろ?」
「ほんとに分かんないの?バカじゃない…」
「…もしかして…、昼間のアレ?」
「それ以外ある?あんなの聞かされたらいい気はしない」
「けど……、今までなんとも言わなかったじゃねぇか」

その言葉で更に怒りを買ったのか布団を捲り出てきたかと思えば俺をキッと睨んで声を上げた。

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