第70章 ❤︎ 射精管理 二口堅治
「ごめんね、重いかもしれないけど…」
大胆なことしてるくせに控え目な台詞を吐き、俺に馬乗りになる。さっきより近くなる距離にまた期待値が上がっていちかを女として可愛いと判断してしまう。だから余計にこの状況を許していいのかと理性は問う。
「なぁ、マジでやんの?」
「うん」
「どこまで?」
「最後まで」
「やったことあんの?」
「ないよ」
「絶対後悔するからやめとけ。今ならまだ間に合うから」
「やだよ。ここで最後までできない方が後悔する。初めては好きな人がいいもん」
「だからって。別の方法あるだろ?」
「そんなことしてたら他の誰かに取られちゃう。だから今しかチャンスないの」
「つっても俺、ゴム持ってねーし」
「あるよ。先輩からもらったやつ」
「は?」
「みんなお守り代わりに持ってるの。ほら、ここにある」
そう言いながらベッドサイドの引き出しから取り出したのは0.03と書かれた四角い袋。上半身はブラだけで下は制服のスカート、手にはコンドームを持って好奇心に目を輝かせている。
「何でそんな自慢気なんだよ」
「だって相手が堅治君だもん」
「こういう時、男よりも女の方が肝座ってんだな」
「うん。そうかも」
「俺相手でマジで後悔しねぇの?」
「しないよ。堅治君は私の初恋だから」
「馬鹿だろ」
「でも堅治君より偏差値高い高校行った」
「そういう意味じゃねぇから。勉強できても馬鹿だろ」
「馬鹿じゃない。堅治君が好きなだけだよ」
肩に手を回され、また距離がぐっと近づき体重がかけられた。目をつむったいちかが唇を俺の口を塞ぐ。舌が強引に唇の隙間から侵入し、身体の力が抜けていくの感じていた。