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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第70章 ❤︎ 射精管理 二口堅治


玄関の扉を開けると、真っ赤な夕日が空をオレンジ色に染めていた。いちかの家までは、約100m。近づいてくる。懐かしい家の外観を見ると、駐車場には車は停まっていなかった。昔はよく来たいちかの家。見慣れた玄関のドアの鍵はかかっていなくて開いてるし、一言「お邪魔します」とつぶやいて扉を開ける。しんと静まりかえる玄関には女物の靴が一束だけ置かれてあった。多分この時間はいちかだけしかいない。

いちかの部屋は2階の1番奥の部屋。昔もそっと階段を上がり、1番奥の部屋に掛け上がっていた。その時と同じように懐かしい気持ちを抱えながら階段を上った。いちかの部屋の扉の前に立つとさすがに緊張する。普段はしないノックを2回してゆっくりと扉を開いた。

「不用心だな」

その声にいちかは驚いた様子で振り返る。俺の顔を見た瞬間、目を丸くしていた。

「なんで堅治君がいるの?」
「一応、挨拶はしたからな」
「インターフォン鳴った?」
「俺お前ん家行くのにインターフォン使ったことないんだけど」
「…確かにそうだったかも。久しぶりすぎて忘れてたけど、昔はいつもお邪魔しまーす扉開けて入ってきてたもんね。でも、今回は本当にびっくりしちゃった。お母さんたちはまだ帰ってこないから」
「悪かったな。けど、それなら玄関くらい閉めとけよ」
「え?閉まってなかったの?」
「閉まってないから上がってきたんだけど、マジで不用心すぎな」
「ごめん。教えてくれてありがとう。…でもいきなりどうしたの?」
「あー、これ…」

りんごの入った紙袋を渡す。ほのかに甘いりんごの香りがした。
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