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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


言葉を選びながらでも自分の言葉で別れを告げる。最後の“さよなら…”って言葉が震えていた。

「ってことで分かっただろ?お前が帰ってきてもいちかはいねぇから。荷物持ってかねぇなら一週間後には全部捨てるから。あ、最後にコーヒーだけは美味しかったよ、それだけは伝えとく、じゃあな」

“は?ちょっと待……”と聞こえたところで電話を切りスマホの電源を落とした。勿論これで全部終わったとは思ってないけど、一つの区切りはつけられたと思う。いちかを思いっきり抱き締めて“頑張ったな”って頬を寄せた。

「うん…、なんかまだ夢みたいだけど」
「あれ?お前、泣かないんだ。声、震えてたから泣いてんのかと思った」
「こんなにはっきり伝えたことなかったから声震えちゃったけど、なんかすっとした…」
「でも少し強引過ぎない?」
「こんくらいで丁度いいんじゃねぇ?もっと言ってやりたかったけど相手泣いちゃいそうだったから止めた」
「泣いたって向こうは大好きなお母さんいるじゃん」
「じゃあいちかは?」
「今は大好きな鉄朗がいる、でしょ?」
「はい、大正解!」

この瞬間、やっと手に入れた気がした。やり方云々ついては賛否両論あれど俺といちかには最良の結果だ。心底ホッとしたようないちかに表情にキスをして“愛してる”と心からの言葉をもう一度贈った。
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