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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


「腹減った?」
「うん」
「じゃホテルで食うか?」
「ホテル飯ってやつ?最近話題だよねー」
「ラブホの飯が美味いとか思った事ねぇけどな」
「私なんて味すら知らないし」
「同棲してたらホテルなんて必要ねぇわな」
「というより潔癖症だったから。誰がどんな風に使ったか分からないものに触れたくないんだって」
「不便な奴だな。でも旅行先のホテルはいいの?」
「それ私も思った。でも言ったら不機嫌になるし聞かなかった」
「なんだそれ、只の我儘じゃん」
「ほんとにね」
「なんだかなぁ…」
「なんだかねぇ…でしょ?」

後ろから深いため息が聞こえる。虚な目で外を見ているのが嫌で奴の話をする時は抱きしめていてやりたいってのが本音だけど三連休の最終日だけあって道は混雑している。どこかコンビニで停まってもいいけど濡れた体を冷やすのも…と思って記憶を辿り道順をルート検索をして狭い抜け道に入った。

「狭いけど大丈夫なの?鉄朗の車けっこう大きいのに」
「国道抜けるにはここが近いの」
「そうなんだ…。知らなかった。そう言えばさ、私の話は沢山したけど鉄朗の話ってあんまりしてないよね?」
「そうだっけ?今からでも全然聞いていいよ?」
「鉄朗はさ、なんで彼女作らなかったの今まで」
「それはね、単純に出会いがねぇの。仕事の関係者男ばっかだし忙しかったし」
「寂しくないの?」
「もう慣れた」
「そっか…」
「彼女がいたらいたで楽しいんだろうけど、無理して彼女作ろうとも思わなかったし」
「そっか。…でも私は寂しかった。…だから離れられなかった」
「お前だけじゃねぇし、皆そういうもんだろ?」
「彼氏が私に関心がなくなってるって気付いた時どうしたらいいか分からなかった。…自分に自信がなくていっそ私の方から別れてあげたらって考えた時もあったの。でもできなくて。…そんな時、鉄朗が来てくれて…、私、甘えちゃった」
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