第10章 さくらさく
再び、不死川サンのお屋敷に着いて、
「不死川サン、お世話になります。」
とご挨拶すると不死川サンは、
「ンな、堅苦しくなんなよォ。まぁ、よろしくなァ。」
と言って屋敷を案内してくれた。
「ここが花耶の部屋だァ。で、こっちが俺の部屋。なんかあったら呼べェ。」
「は、はい。ありがとうございます。」
(お、お隣…。緊張するんですけど。)
「結構歩いたし、荷解きして、休んどけェ。」
と言うと不死川サンは自室へ入って行った。
不死川サンに言われた通り荷解きをするが仮住まいだし、元々荷物は多くないのですぐ終わってしまう。
折角持ってきた医学書を読もうと広げ、しばらくしたところで私は夢の中に入って行ったのだった。