第7章 夢の中の君ー実弥sideー
そこからは、夢か現実か…
花耶が何度も
「不死川サン!!!」
と俺の呼びながら、
「今、思い出したのに。おはぎも約束だって、言ったのに。きっと好きな人と食べたら、美味しいって思ったのに…。不死川サン!しっかりしてください!」
と花耶が言ったような気がした。
アァ、思い出したって言うのは昔のことかァ?
おはぎの約束、俺も楽しみにしてたなァ…。
好きな人って俺のことかァ…!?
あァ、おはぎのいい匂いがする。
俺、何でこんな花耶が都合いい事を言ってくれる夢見てんだろうなァ…。