第3章 おはぎはお好きですか
※オリキャラ登場します。
甘味処で不死川サンを見つけてから半月
私は、久しぶりに同期の隠しである“晴子”と会えることになり、再び甘味処を訪れていた。
晴子とは、入隊後の見習期間に仲良くなり担当地区が変わった今でも定期的に連絡を取っている。
「晴子、今日は遠くまで来てもらってごめんね。」
晴子の担当地区は、二つ隣で少し距離があるため、中間地点やお互いの地区を交代して会っている。今回は、今夜も出動予定があるため晴子に来てもらったのだ。
「気にしないで、今日は私がお休みなんだから。それにしても素敵なお店ね!」
「そうなの!この前帰り道に、みたらし団子を食べたらとっても美味しくて。」
この甘味処で会うことにした理由の一つが、“もしかしたら、不死川サンに会えるかも…”なんて妄想をしてしまったからだという事は、とても言えない。
「どうしよう。私、餡だんご食べたかったんだけど、みたらし団子も食べたくなってきちゃった。」
「どうしよう、私も迷っちゃう。」
私たちが、悩み始めていると
「この2種類のお団子とお抹茶の組み合わせはいかがですか?」
と店員さんが声をかけてくれた。
(お勧め的確!この前の不死川サンへの対応といい、このお店、素敵!いつか、不死川サンと来れたらなぁ…って私、なんてこと考えてるんだろう…。)
「はい。2人分お願いします!」