第1章 Season 1 同居人
部屋は2階に4つ程余ってたんだけど、そのうち裕がこいつも混ぜて欲しいと翼をつれてきた。
翼は、まるで女の子?ってくらいちっちゃくて可愛い男の子で、彼はまだ大学生だった。
ここから通うほうが大学に近いと、言っていた。
どうせ部屋も余ってるし、一人増えたくらいもう変わらないしで、別にいいよと翼も一緒に生活することになった。
それから更に紘っていうにぎやかなやつも裕が連れてきて、加わって、我が家は計8人の大所帯になったのだった。
紘は、私よりも少し年上で、すごく明るくて、紘がいるときは家の空気がガラッと変わる、そんな人だった。
ただ、いろいろと忙しいらしく、部屋は貸したものの、1週間のうち、帰ってくるのは1日か2日程度。
はじめはそれが理解できなくて戸惑いもあったけど、今はそのペースにも慣れてきた。
そして、買い物には荷物持ちとしてよく裕か拓がくっついてきてくれる。
それにもようやく慣れてき始めた。
食費は、いちおう家賃とかとともにまとめてもらってる。
それを私が一括で管理しているのだけど、普通の食事以外の部分は、彼らの財布から出る事が多かった。