第5章 Season 1 ふたり目
「もっとよくしてあげるな。パンツ、脱がすよ?」
紘はそう言うと、もう穿いている意味のなくなった下着を脱がせ、それから、今度は左手の指も使い、少し広げるようにして愛撫を始めた。
先ほどよりも広げられた事によって刺激が増した愛撫に、私の腰はびくびくと震える。
「んんっ……やだぁ」
「……こうすると気持ちいいだろ?イキたい?」
私は、一度首を縦に振った。
「じゃー、イッてもいいよ。ほら、イッちゃえ」
そう言って、クチュクチュと音を立てながら愛撫を続ける。
「あんっ……っっ」
大きな波が押し寄せて、私は絶頂を迎えた。
紘の手を股に挟んだままきつく脚を閉じてしまう。
「あらら、ほんとにイッちゃった」
股の間から手を抜きながらそう言うと、しばらくのあいだ力の抜けた私の身体をさすってくれた。
「どう?落ち着いた?」
「……ん……」
「じゃ、今度はスカート脱いで、俺のほう向いてまたがってみて」
私はまだ心地よいけだるさの残る身体で、紘の言う通りにするしかできなかった。
「よしよし、よくできました」
紘は、私を引き寄せてキスをして、
「次の慧の気持ちいいとこ、当てるよ?」
そう言うと、今度は私をそのままの体勢で膝立ちにさせる。
「俺の肩につかまってていーから」
紘は、今度は私のなかに指を入れてきた。
さっきまでの愛撫とは違う、もっと深い快感が私の身体の中を走る。
「何本入ると思う?」
「……し、らない、よ」
「じゃあ、今何本入ってると思う?」
「……わっかんないっ」
「3本も入ってるよ?わかる?」
「やっ……わか、ないっ」
私のなかでゴソゴソと動く紘の指。圧迫感に息苦しさを感じた。
「そーかぁー?でも、気持ちーだろ?お前の中結構締め付けてきてる」
「……ひろぉ」
紘の肩にしがみつくようにして、なんとか体勢を維持していられる。
「すっげ、どんどん溢れてくっぞ?」
紘の言葉に、私の鼓動はどんどん高まっていく。
「慧、ちゅー」
「うぅっ……」
私は、紘の要望に応えるために何とか顔を上げ、紘にキスをした。
それからしばらく紘の指が中で動いていたのだが、突然止まった。