第5章 Season 1 ふたり目
「ちがっっ、そういうんじゃない……」
私は、あらわにされた胸への愛撫に意識を持っていかれ、うまく反発できなかったけど。
「そういえば、裕の匂いはしねーなぁ……」
後ろからくんくんと鼻を鳴らして匂いをかぐ紘。
「今朝……シャワー浴びた、から……」
「へー。やっぱりやる気満々じゃん。ね、このままここでするよ?いい?」
紘に聞かれて私は戸惑いながらも頷いた。
強めに胸をもまれて、ドキドキしてしまう。
後ろから触れられたことなんてないから、今まで感じた事のない快感の波がじわじわと迫ってきているようだった。
ひとしきり私の胸を堪能すると、スカートのすそのほうから手を入れてきて、
「慧の脚、触るのはじめてかもー」
言いながら、太ももを撫でた。
「ね、慧。脚ちょっと開いて」
触れて欲しいのに、反射的にきつく力を入れていた脚の隙間に手をいれようとして、紘が言う。
「……無理……はずかしぃ……」
左手はまだ私の胸を愛撫し続けていた。
「何で?もう濡れてるから?」
「……ちょっ」
「そうなんかー。ね、いいから開いてよ」
そう言われて、私は少し脚の力を抜くと、紘の手が股の間に侵入してきた。
「ねぇ、慧。これ下着つけてる意味ないっていうんだよ?俺のキス、そんなに感じた?」
「う……ん」
私は素直にそう返事をした。
「そっか。慧はキスだけでこんなになっちゃうんだなー。じゃぁこの前俺とキスしたときも大変な事になってたのか?」
なんて嬉しそうに言ったが、私はそれには答えなかった。
下着をずらして秘部を外気にさらされる。
ひんやりとする感じがして、それが自分から溢れたものだと判って、恥ずかしくなった。
「慧は、どこが気持ちいーの?」
言える?と紘は私の耳元で囁く。
「……言わ……ない……」
「じゃぁ、俺が当ててやるよ。まずはここ、だろ?」
紘の指が私の突起に引っかかった。
「あぁっ……」
ぎゅっと力を入れた私に、
「やっぱりここは気持ちいいよな?」
と少し湿らせた指で小さな粒をいじり始めた。
胸への愛撫と、陰核の愛撫が重なって、酷く強い快感が襲ってくる。
私は必死で紘の腕にしがみついた。