第13章 Season 2 新生活
「もちろん、慧ちゃんは俺だけのものじゃなくて他の奴らともそういう関係になるけどね」
それはまぁ仕方ないかなーと祥さん。
「俺のこと、好き?」
「あの……」
「大丈夫。ゆっくりでいいよ」
戸惑う私の唇を祥さんの唇が塞いだ。
「私で、いいんですか?」
「うん」
「……よろしく、お願いします」
「うん」
祥さんは目の前で笑ってもう一度キスをしてきた。
もう、怖くないや。
そう思うと異常な速さで私の身体が溶けていった。
「っ……」
「俺のことも好きになってな」
身体中を祥さんの手と唇が愛撫していって、身体が震え始めた。
祥さんの愛撫は強引な言葉とは裏腹に優しくて、そのギャップにドキドキしてしまう。
なかに指が入る頃にはもう、声を抑えるなんてのは到底無理で、必死で腕を口にあて声を殺していた。
「まだ、薬は飲んでる?」
裕たちに聞いているのだろう。私は素直に頷いた。
「そっか。出来れば飲み続けて欲しいけど身体に負担かかる?」
心配そうに聞いてきた。
「いえ、今はそんなに……」
「なら続けてて?費用は俺に請求してくれていいから」
その言い方にくすっと笑ってしまうと、
「なんかおかしいこと言ったかな」
「いえ、何でも」
「そっか?」
苦笑いしながら祥さんが服を脱ぎ、裸の身体を私の目にさらした。
「あの、何かしましょうか?」
思わず聞いてしまった私に、
「何かって、口でとか?今日はいいよ。また今度ね」
そう返されて顔を赤くしあからさまにほっとした私を祥さんは見逃してくれなかった。
「何何?そんなにほっとしなくてもいいじゃない?」
「そんなんじゃっっ」
「そう?素直にならないと、ほんとに咥えさせるよ?」
「!!」
目を見開いた私の口に、祥さんは指を押し込んできた。
「うっそー」
「うぅっ」
口の中で指を動かされて、頬の内側をぐりぐりとつつかれる。
ちょっと苦しくて涙目になってしまった私に、
「嫌なら嫌って言いなさい」
祥さんが指を抜きながら少し怒ったような声で言った。
「っ!!言えないですよ!口に指入れられたらっ」
私が反抗すると、それもそうだと笑った。