第8章 Season 1 ジェラシー
「え……あ……っと」
戸惑っていると、
「ほら、俺の上に乗って、俺をお前のなかにいれさせてよ」
ものすごく恥ずかしい事を言ってませんか?と言いたくても言えないのを悔しく思いながら、そろそろと紘の腰辺りをまたぐ。
「そうそう。そんから、こないだしたみたいに腰下ろしてみ?あ、ほら右手で俺の掴んで……」
「つか……!?」
まるで初めてみたいな反応をしてしまったんだと思う。紘の顔がふにゃっとほぐれた。
「何照れてるんだよ。いまさらだろ?」
言いながら私の右手を紘自身に持っていった。
そっと、それを掴み、私は自分のなかに紘を埋めるべく腰を下ろした。
「んっんぅぅぅ……」
なんともいえない快感の波が走る。
なんとか紘を私のなかに納めるころには、私の身体は震えて止まりそうもないくらいになっていた。
「ひ……ろ、これで、いい?」
全部納めて、改めて紘を見る。今日は、紘を見下ろすような形だ。
「うん。大丈夫。そしたら、こないだ教えたろ?慧のここをこすり付けるように、上下でも前後にでも好きに動いてみな」
「……こう?」
すっごく恥ずかしいけど、言われたとおりに動いてみる。
前と同じような刺激が陰核に起こり、
「!!あっ。……紘、だめ……これ」
と言いながらも、腰を振り続けてしまう。
紘の手が、下から揺れる私の胸に触れた。
「慧、上手。……俺も、なんかきもちいい」
そう言いながら、胸の形をむにょむにょと変え、時折先端部に刺激を与えた。
「っはぁっ。紘……私、もう……」
自分で快楽を求めている事に恥ずかしさを感じたとたん、私の身体がびくっと痙攣を起こした。
「何ひとりでイっちゃってるの?慧ってばやらしー」
紘に言われて、更に恥ずかしくなりうつむいてしまった。
「……ごめん、なさい」
「謝んなくてもいいよ。だって、気持ちよかったんだろ?」
そう言われて、私はうなずくしか出来なかったけど。
「そんくらいで恥ずかしがるんなら、男の俺は、もっと沢山恥ずかしい思いをしてなきゃならないことになるよ?」
だから、顔上げよう?と紘が私の頬に触れた。
おそるおそる顔を上げると、
「慧のすっごく感じてる顔、かわいかったよ」
と私をぎゅっと抱き寄せてくれた。