第8章 Season 1 ジェラシー
「なんだよ、どうかしたか?そんなに脚もぞもぞさせて」
顔を上げると紘が意地悪げに私に聞いてきた。
「なん、でもなっ……」
私がそう言うと、
「そっか。じゃあしばらくこのままでもいいよな」
と私の胸の間に顔をうずめる。
今まで与えられていた刺激を急にやめられて、私の身体は不完全燃焼を起こし始めた。
「……っ」
私の身体の奥が、紘が欲しいと悲鳴を上げて、それが、涙になってあふれ出てきた。
治さんのときと違って、私はそれを隠しはしない。
「なんで、泣くんだよ」
「ごめん、紘……触って、ください……」
驚いた紘の目をまっすぐ見つめて、私はそう呟いた。涙はまだとまらない。
「あーもう、なんでそんな可愛い事するんだよ。キスしないって俺の決意が鈍るだろ?」
がっと自分の頭を掻いて、紘は、私の胸の下辺りに唇を当てた。
そして、そのままスカートを下着と一緒に押し下げて、私を裸にした。
太もも辺りをさすりながら、ゆっくり私の腹に口づけながら通過し、やがて私の股の間に顔をうずめ、
「!!!」
紘の舌が私のクリトリスを舐めた。
「駄目、紘。そこ、きれいじゃない……」
「別にそんなの気にしねぇよ」
そう言いながら、紘は舌を使って、私のクリトリスに刺激を与えてきた。
ぬるぬるとした粘膜の感触に、私は身体を震わせるしか出来なかった。
「すっげ、溢れてきた」
そう言うと、紘は舐める舌はそのままに、私のなかに指を入れてきた。
「ふっ……んんっ」
気持ちよさと、圧迫感で、声が漏れてしまう。
なかをぐちゅぐちゅとかき回しながら、紘は私のクリトリスを舐め続けた。
強い刺激に、私の身体はびくびくと痙攣を起こし、絶頂を迎えてしまった。
しかし一度果てたのに、紘はまだやめてはくれなくて、
「お……ねがっ、もうやめ……」
「まだ。やめらんねぇ。だってまだ、お前わかってないだろ?」
そう言うと、二度、三度と絶頂に押し上げられる。
もう、無理、と震えたところで、ようやく紘が顔を上げた。
そして、私のなかから指も抜くと、自分も服を脱ぎ、私の隣に寝転がった。
そして、私に、
「今日は、慧が俺を気持ちよくさせてくれよ」
と腕を引っ張り私の身体を起こさせた。