• テキストサイズ

その羽根をもいだのは【ヒプマイ夢】〘左馬刻夢〙

第6章 その手で守って激しく癒して




体に何かが入る感覚。

投げられた空の注射器を見ていたら、心臓が物凄い衝撃で跳ねた。

「ひっ、あっ、や……ぁ……」

「あー……そうそう、それだよ。その顔……やべぇ、マジでたまんねぇ……」

熱く昂ったソレがゆっくりと、自分の中に入ってくる感覚。

嫌で、気持ち悪くて、吐きそうになるのに、体は全く逆の反応を見せるかのように、快感を走らせた。

「あああぁあぁっ! ぃ、ぁ……ぁ……」

「ぅあっ……くっ……すっげぇ、頭溶けるわ……」

体が痙攣して、ありえないくらい気持ちよくて、何度も達して、締め付ける。

「すぐ出ちまうわ、これっ……あー、やべぇ、マジで飛ぶっ……」

「やらぁ……ひっ、ぃいっ、あっ、んあぁ、らめっ、らめぇ……これ、やぁ……」

思考はほとんど働かず、嫌だと思うのに、腰は止まってくれなくて、狂ったように腰を振る。

「あーあ、これでもう左馬刻さんのとこには戻れないね……可哀想ー。でも安心して、彼には私がいるからさぁ」

楽しそうに、無邪気に笑った女性。

突然、息がしにくくなる。

首を、締められている。

「これやるとさぁ……中がめっちゃ締まって、もっと気持ちよくなるんだぜ……お前も、もうたまんねぇだろ……ん?」

「かっ……はっ、ぁ……」

「そう、その顔だよ……お前マジで最高っ……」

どんどん締まる首に、苦しさと快感の両方で攻め立てられ、訳が分からなくなる。

頭が、真っ白だ。

もう、何も考えられない。

夢中でもっとと言うかのように、腰を振っている事も、無意識にしている行動で、自分では理解していない。

まるで、頭と体がバラバラになった気分だ。

そして、自分の中の彼のモノが突然抜き取られた。

遠くで、声がする。怒声と男女の悲鳴。そして、これは、サイレンだろうか。

「っ!!」

ああ、この声は、私がずっと求めていて、体中が安心と癒しで包まれる声だ。

答えたいのに、答えられない。

「いやっ、いやぁあぁっ、ほしっ、もっとっ、欲しいっ、ああぁっ、気持ちぃのっ、ほしっ……」

反乱狂にやりながら、髪を掻きむしる私を、何かが包み込む。

「大丈夫だっ、大丈夫だっ、っ……」

叫んで暴れて、左馬刻さんに縋り付く。







/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp