第6章 その手で守って激しく癒して
※注意
前回の注意はまだ続きますので、しつこいようですが、観覧の際はご注意下さい。
口の中で血の味が広がる。
「女にグーパンとか、マジ鬼畜じゃん」
「鬼だな、ありゃ」
「はっ……いいんだよ、コイツは。俺に殴られるの好きだもんな? お前。お前に俺の突っ込みながら、殴った時のあの締まり具合が、たまんねぇんだよ……」
耳を塞ぎたくなる言葉を投げかけられ、後ろ手に縛られているせいでそれも出来なくて、涙ばかりが溢れる。
私、殺されるのかな。
「今日は気分がいいからよぉ、お前等にも体験させてやるよ」
「えっ!? マジでっ!?」
これは、輪姦されるやつか。
正常の状態では、耐えられない。
心を、殺さないと。あの頃みたいに。
大丈夫。今だけ、今だけ耐えれば、大人しくしていれば、大丈夫。
そう思うと、少しだけ体の震えがマシになった、気がした。
「さっさと始めるか。俺さぁ、お前じゃねぇと駄目なんだよ……。他の女は殴ったらすぐ逃げたり壊れちまって、全然気持ちよくなれねぇんだよ。やっぱりお前じゃないとよぉ……」
足を開かれ、ベルトを外す音をまるで遠くのものを聞くような感覚で、力ない私はそれを聞いていた。
「ははっ……はぁ……久しぶりのお前の中……じっくり楽しませてもらうぜ……。お前も俺の味わえて嬉しいよなぁ?」
「ぃ、ゃ……」
「あ? 聞こえねぇよ……つか、お前に拒否権なんてねぇんだよ……今も、な?」
左馬刻さん以外のモノを受け入れる事が、こんなにも怖くて、気持ち悪いなんて。
また体が震えだして、自由な足だけで暴れるけれど、意味なく終わる。
「おい、アレ持って来い」
足を押さえつけられ、一人の男が何か長細い箱を持って来る。
私はそれを、知っている。
これは、駄目だ。
頻繁に使われていたわけじゃないから、私は二度しか見た事はないけれど、駄目なものなくらいは分かる。
「い、いやっ、それは嫌っ!」
「るせぇな……久しぶりに二人でぶっ飛ぼうぜ……なぁ、俺の可愛いちゃんよぉ……」
「嫌っ! いやあぁっ!」
視界に入って来た注射器が、私の腕に刺さる。