第4章 ヤクザと生贄彼女
下着から手が入ってきて、濡れ切ってしまっているそこを、左馬刻さんの指で執拗に責め立てられる。
「もうイクのか? 早ぇ……」
「ん、ぁ、やっ、ああぁっ……」
達して、立っていられなくなり、体をビクつかせながら座り込む。
改めて立たされ、シンクに軽く座らされた状態で足を開かされる。
いつの間にか下着は脱がされていて、左馬刻さんの体が割り入ってくる。
「ひぅああぁあぁっ!」
いきなり左馬刻さんの昂りが奥まで刺し込まれ、悲鳴のような声が出る。
喉が震え、体がビクビクと跳ねた。
「あー……やっぱお前ん中、最高だわ……」
悦に浸った顔で自らの唇を舐める仕草が、凄く妖艶でゾクリとする。
左馬刻さんに抱かれている時だけは、本当に必要とされていて、少しでも愛されていると思える瞬間だった。
だから、この時間だけは、左馬刻さんを独り占めさせて欲しい。
左馬刻さんに抱きついて、自らキスをして、舌を絡め、腰を振って快楽を貪る。
「んっ、ぁ、随分熱烈じゃねぇのっ……はぁ……」
「さまっ、と、きさっ……あぁ、んっ、気持ぃ、ですっ、か……?」
「ああ、いいぜっ……すげぇ、いいっ……」
奥を何度も何度も突き当てられ、あられもない声を上げながら、しつこいくらい絶頂する。
体を痙攣させながら、達する私を抱っこするみたいに抱き上げ、ベッドへ移動する為に、左馬刻さんが歩き出した。
その間も、中では左馬刻さんのモノが振動して、小さく何度も達して左馬刻さんを締め付ける。
ベッドに寝かされ、深く口付けられる。
「俺の、いねぇとこでっ、俺以外の奴にっ、傷作らせたらっ、はっ、許さねぇっ……分かったか?」
そんな無茶なと思ったけれど、私には頷くしか出来なくて。
左馬刻さんの歯の感触と、甘い痺れを首筋に感じながら、意識を手放した。
数日後、私はシンジュクにいた。
「これはまた……左馬刻君は淡白な性格だと思っていたんですが、意外に独占欲が強かったんですね」
目の前でニコニコしている神宮寺先生は、非常に楽しそうだ。
歯型とキスマークがだいぶ分からないようになってから来たはずなのに、先生にはすぐバレてしまった。
物凄く、恥ずかしい。