• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第12章 〜『Goddess』前編【原作4年前】〜



結局、全員がお母さんの握手と何故か私までサインを書いた色紙(しきし)を貰い、四人して大切そうに鞄の中や車内のグローブボックスに保管していた。そして警察官である彼らを母はすっかり気に入ったらしく、「椎奈ちゃんを心置きなく任せられるわ〜」と安心していた


過去に私が強盗犯のせいで怪我した話も両親は彼らを責めておらず、救出してくれた事を純粋に感謝しているくらいだ。出来れば後の二人も両親に紹介したいし、休日に同期五人で和気藹々と過ごしてる姿を見てみたい。その為にも後三人、潜入中のスコッチこと諸伏さんと松田刑事、伊達刑事達の運命は変わってほしいのだ───













車に揺られて到着したのは数時間後。自宅の前で松田刑事の車に乗せてもらってご機嫌な母に見送られた私達は、五人で二台の車を使って都内の自然豊かな田舎にやって来た。そこは幾つも連なる山脈達と綺麗な小川が流れる場所で、山頂の方では団体客が予約で訪れるバーベキュー施設がある


そこまではちゃんと車道があるので頂上の駐車場に駐車させた後、管理施設と建物に入って私とナタリーさんが受付に行き、工具の貸し出し場所へは男達が受け取りに行った。そして使用する場所の番号を教えてもらい、建物のそばに設置された案内板の通りに移動する


着いたら早速男達がタープテントを張って、炭を焚べた火起こしや調理器具の準備に取り掛かる。一方、私とナタリーさんは具材を串に刺したり飲食に必要な用意を済ませていった。すると皆手際が良いのであっという間にバーベキューが始まり、美味しく焼けた物をいっぱい頂いた




椎奈「んぐ、あつっ……お肉も野菜も美味しい!」

伊達「そりゃあ良かった。割と上質なもんを俺とナタリーで買い揃えたんだ、な?」

ナタリー「ええ!そこまで高くなかったから良かったわ」

萩原「それにこの場所だって、景色がとっても良いって都内じゃ有名だからね。開放感があって、のんびりするには最高の場所じゃん」

松田「偶にはこうして、外出先で色々食べてみるのも良いもんだな」




みんなでタープテントの下で景色を一望し、のんびり食事と談笑を心ゆくまで楽しんだ。そのまま色んなメンバーの話を聞いていたのだけど、やがて「そういえば」と言う萩原刑事が私を寂しそうに見た
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp