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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第9章 〜長野県警も優秀です〜



再び改まって質問された私は、素直に色々答えていく。東都で新幹線に乗って長野に来、駅からタクシーを使って近くのホテルでチェックインを済ませたのがお昼頃。食事を摂ったら諏訪湖に着いて、撮影が終わった後は自由時間。私はお土産を買ったり景色の写真を撮っていて、ずっと人目がある場にいたため不審な部分はない。マネージャーもスタッフさんといたそうだ



上原「なるほど、……。それでは被害者の方と接点は?」

椎奈「私は無いです」

マネージャー「私もよ」

上原「ありがとうございます、後は荷物のチェックをしても?」

マネージャー「え、ええ……」



話を聞いた後は荷物のチェックがあるようで、恐らく凶器が見つかっていないんだろう。私とマネージャーはそれぞれ鞄を開け、三人の刑事に中身を見せた。彼らは一つ一つを手に取り、確認しながらあれやこれやと調べていく。と言っても、私もマネージャーも財布やスケジュール帳、大事な仕事の台本だとかを仕舞っているだけだ。おかけですぐに終了すると、最後に私へ事件当時の質問がくる



上原「それじゃあ、最後に椎奈ちゃん。何か現場で不審な物や、行動を取る人を見かけなかった?」

椎奈「えっと……勘違いとか、勘繰りすぎかもしれないんですけど良いですか?」

上原「もちろん良いわ」

椎奈「それじゃあ一つだけ……。現場の地面に出血が無かったと思うですが、犯人が遺体を移動させたんですか?」

大和「あ、ああ……。そう考えてはいるが、一体なんだってんだ?」



発見当時の現場についても聞かれ、私は一先ず刺殺された被害者の状態に尋ね返してみた。如何やら一度は別の場所で殺され、遺体をここに運んで来たらしい。しかし単純なそれが分かっていても、問題はどうやって観光地である諏訪湖に放置したか、だ



椎奈「実は連れの五人の荷物と言動に違和感があったんです。男性が大きいボストンバックを持ってますけど、遺体の発見前より膨らみが縮んでた気がして……」


大和「あれか。中身はぎっしりってわけじゃねぇが、半分埋まる段ボール箱に土産があった」


椎奈「そうですか……実は全員下手くそな演技で鞄の事を嘘ついてるんです。さすがにバックの余分なスペースに小柄な被害者を突っ込んで移動させる、なんて無いとは思うんですが……」
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