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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第9章 〜長野県警も優秀です〜



「「?!!」」



どうやら私の考え過ぎだったらしい。そりゃあそうだ、私に新一や父さんのような推理力はない。ただの違和感に過ぎず、あっさり他人を疑ってしまった自分が情けない……

そう落ち込んで内心で反省していると、長野県警の三人組は両目を見開いて顔を見合わせていた。彼らは刹那に視線で互いの意思を一致させ、険しい顔つきで私の方に向き直る



大和「さっきの話、演技云々は分からねぇが、バックの中は検査中だ。どうやら気が合うみてぇだな、一緒の推測しやがって」

椎奈「えっ?実際やったとしたら無某すぎるのでは?」

諸伏「ですが不可能じゃありません。実はバックの中には、真っ赤な防水加工の布で全員の飲み物なのだと水滴がついたペットボトルを巻いていました」

上原「そうね。だから、多分あれは……」



もしや、恐らく真紅の布を使って遺体を包んで移動させたんじゃないか。マネージャー以外の全員がそんな想像に至ってしまった事だろう。けれどあまりに大胆すぎる犯行だ、地面への血のにじみ具合は通報された時間ぐらいだと想定されているらしい

……という事は、だ。彼らは五人全員が共犯でないと、周囲の視線を潜ってこの犯行が成し得ない

それに気づいてしまった私は背筋がゾッとした









そして、鑑定の結果は黒。ボストンバックの中身からは被害者の血痕と毛髪などが検出され、五人は全員犯行を認めた。彼らは被害者女性の傍若無人な性格に、周囲を堕とすような振る舞いに嫌気がさしたのだ。だから五人で旅行と偽り、彼女を殺害した後遺体を放置した。全てを自白した彼らは逮捕され、パトカーで本部に連れて行かれたのだった
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