【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。
第9章 〜長野県警も優秀です〜
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あれから色々上原さんが気遣ってくれたんだろう。私とマネージャーは最後に聴取を受ける順番らしく、私達を除いた全員が終わった後に呼ばれたのだ。そうして離れた位置まで連れて来られてみると、後ろに諸伏刑事と大和刑事が控え、同性の上原刑事が聴取の担当になってくれた
上原「それじゃあ改めまして、刑事の上原といいます。後ろの二人は気にせず、気楽に答えてちょうだいね?まずは名前と身分証明出来そうなものってありますか?」
椎奈「えっと……学生証でよければ見せますね。名前は工藤椎奈と言います」
鞄からカードケースを出して中学の生徒証明書を見せると、上原刑事がチェックの為かその手に取って後ろの刑事が覗き込んだ。すると諸伏刑事が「おや」と微かに驚き、上原刑事も大きく目を開いて私の顔をマジマジと見た
上原「えっ、ホントに?!本物のShinaちゃん?!」
椎奈「えっと……はい、芸名はShinaです。中学生でアーティストの仕事をやってます。今日は撮影の為に長野に来てまして」
諸伏「そうでしたか。いやはや、まさか事件で人気の芸能人に出会うとは……」
大和「あ゛?そんなに人気なのか?この嬢ちゃん」
椎奈「あはははは……」
きっと大和刑事は芸能事情に疎いんだと思う。めちゃくちゃ正体を知って愕然としてるし、私が帽子とサングラスを外してみたらジーッと凝視されたのだ。思わず私が苦笑いになってしまっていると、上原刑事が大和刑事に本気でドン引きしていた
上原「ちょっと、かんちゃん知らないの?!Shinaちゃんは去年にデビューしたばっかで、全世代にファンが多い新人アーティストよ?!今度のマカデミー賞で新人賞を総ナメしそうな凄い子なんだから!」
大和「ほぉ〜?確かに凄いが上原、お前は今、そんな芸能人に事情聴取をしている身なのを忘れんじゃねぇぞ」
上原「……あっ!」
言われてハッとしている上原刑事に、二人の男が同時で深いため息を吐く。そして恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた彼女が気を取り直して生徒証明書を返してくれた
上原「えーっと、騒がしくってごめんなさいね?それじゃあ今朝のアリバイについて教えてくれますか?被害者の死亡推定時刻がそうなのよ」