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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第4章 〜若き桜達との邂逅〜



ーーー伊達side

俺は昔、警察だった親父に憧れていた。しかしその気持ちはコンビニ強盗事件に遭った日から大きく瓦解した。情けなくもたった一人だった強盗犯に頭を下げる父親の姿を見、犯人逮捕の為の強さ追求するようになったのだ


親父のような刑事にはなりたくない、必ず犯罪者達を逮捕してみせるんだと……


そんなわけで無事に今年の春から警察学校に入校し、正義を遂行するべく学んでいたある日。体術の授業で同じ教場であるメンバー達と一対一の模擬戦をしたが、癖が強い親友の一人の松田陣平と戦って足を痛めた後、成績No.1の降谷零と戦う機会があった。その際、「犯人も自分も怪我なく逮捕する」という信念のもと、降谷が俺の足を攻撃するのを躊躇ったせいで俺が勝ってしまった


……当時、これがもしも凶悪犯を相手していた場合、降谷の判断は甘すぎると思った。だから降谷への期待もあって熱が入っていた俺は、「犯人に情け容赦など無用。甘い考えで正義は遂行出来ない」などと説教を垂れてしまった。後から反省した


そして結局夜に偶然降谷と会えたので、二人でコンビニに訪れてみると習い事帰りの椎奈と偶然再会した。椎奈は俺の彼女、ナタリーが務める英会話教室の生徒さんだ。歌とダンスに情熱を注ぎ、俺とはまた違った夢を持っている



───「いつか有名なアーティストになって、世の人達の心寄り添える歌を歌いたいの。過去に辛い経験をしたり、挫折や負の感情に負けそうな人に届けたい。簡単に出来やしないけど、夢と勇気と平和を届けたい」───



そんな壮大で綺麗な理想を謳った幼い少女。とてもじゃないが、平凡な子供が持ってるような淡い夢ではない。そして本気で叶えようと何年も前から指導を受け、休日も努力を重ねて綺麗な音色を響かす姿をナタリーと共に目撃しては、応援したくなるものだろう。


きっと少女は降谷達とも気が合う。そう思った俺は降谷に椎奈を紹介していたのだが、せっかくの再会の場で複数人の強盗犯が押し寄せた。彼らに人質にされた椎奈も、俺らの不審な行動のせいで肩を斬りつけられちまった……


奇襲されてすぐは強盗犯も二人しかおらず、携帯を奪われただけで拘束されていなかった時が椎奈も助けるチャンスだった。ところが、すぐに去らない強盗犯の狙いを読めなかったのが敗因だ
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