【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。
第4章 〜若き桜達との邂逅〜
伊達「犯人は二人……。俺とお前で一人ずつ、相手にすれば制圧できる……」
降谷「ああ。しかし椎奈ちゃんが人質だ、一体どうする?」
伊達「まず俺がニット帽の男の注意を引きつけるから、その隙にお前がキャップの男を倒せ。ニット帽が動揺するのを突いて、椎奈を救出すれば……」
降谷「待て。様子がおかしい」
俺らのスマホを回収しきった強盗犯とは距離があり、降谷と小声でヒソヒソ作戦を話していた。しかし降谷は奴らの行動を不審に思っているらしい……
降谷「なぜ犯人はレジの奪って、すぐに逃走しないんだ。今なら確実に逃げられるのに……」
伊達「さぁな。奴らにも何か都合があるのかもしれんが。今はこの人質達を全員助けるのが最優先だ!まだ拘束をされてない今が、その大チャンスなんだよ!!」
確かに降谷が引っかかるるのも疑問だったが、俺としてはすぐに椎奈と他の人質達の救出と犯人確保を行いたかった。すっかり怯えた様子の椎奈を見ながら、降谷と話していたら俺らの方を見ていた椎奈が途端に血相を変えて「後ろ!!」と叫んだのだ
それと同時に後頭部を強く殴られる衝撃と、新たな強盗犯の怒鳴り声が背後に襲い掛かってきた。どうやら店員も仲間に入っているらしく、俺らの騒動を見ていたニット帽も怒って椎奈の肩を凶器で斬りつける。後には更に二人の強盗犯も現れ、最終的には大人しくするしかなくなった……
すると俺らは口にガムテープを貼られ、拘束バンドで後ろ手に縛られながら店の奥の空間に誘導された。隣にスタッフが使うオフィス部屋が見えて、「後どれぐらいだ?」「4、50万って所じゃね?」という会話も聞き取れた
強盗犯E「いいか!物音なんか立てやがったら、一回につき一人ずつブチ殺すからな!!」
椎奈「う゛うっ」
最後にそう怒鳴った強盗犯は、既に負傷したまま拘束させた椎奈を地面に投げ捨て、勢いよくドアを閉めて出ていった。早く犯人達が逃走しきる前に何とかしなければ……っ
伊達「(くそっ!まずはこの拘束バンドを外さねぇと……)」
俺が状況に焦っている中、冷静な降谷は前から俺の靴紐を器用に取っていく。その行動で俺にもピンと来た。降谷はそのまま取れた靴紐を使い、逆を向いた俺を解放してくれた