【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。
第4章 〜若き桜達との邂逅〜
強盗犯A「オラ!グズグズするな!!」
あれからすぐにお客さん達全員が、飲み物コーナーの場所に脅して集められた。強盗に侵入してきた犯人達は二人だけ。彼等は所持するライフル銃で犯行に挑むつもりのようだ。私は変わらず強盗犯にナイフを突きつけられたままで、人質状態としてレジの近くに犯人の一人に拘束されていた
そしてまずは強盗犯が行なったのは、やはり連絡手段の一つであった携帯の没収だった。もう一人の私を人質にしてない方の男が、籠に没収しているスマホを仕舞っていく。そんな犯人達が回収し終えた籠の中のスマホを見、「それで全部か?」「ああ」と話しているのを他所に険しい表情と小声で何かを話す伊達さん達。きっと現状の打開策を練っているんだろう
……正直、武器で脅されて全く恐怖が無いわけじゃない。体はガクガク震えているし、抵抗せずに静かにいるのも自分や他のお客さんを守るためだ。今は大人しく犯人に捕まっていようと従う
けれど必死に作戦を練っていた伊達さん達の後ろで、ライフル銃を持った『三人目』と思われる犯人がそんな二人の様子に気づいた。思わずハッとなって咄嗟に「後ろ!!」なんて叫んだものの、犯人に背後をとられた伊達さんが頭部をライフルで強く殴りつけられる
強盗犯C「おい、何をコソコソ喋ってる。殺すぞテメェ」
伊達「(店員も仲間?!)」
強盗犯A「チッ!こっちに人質がいるのも忘れんじゃねぇぞ!」
椎奈「い゛っ!」
新たに出てきた強盗犯は、なんとコンビニの店員をしていた男だったのだ。すると客に不審な動きがあるのが気に食わないのか、私を捕らえる男が怒鳴り散らしながらナイフで肩を斬りつけてきた。思わず鋭い痛みと熱に悲鳴をあげる。私は肩から大量に出血するのを見てしまって、頭がクラクラしそうだった。他のお客さんの悲鳴や、伊達さんと降谷さんが私の名前を叫んでいるのが聞こえるけれど、傷ついた肩を反対の手で抑える私は何も言えない……
もしもまた犯人が怒って傷つけられたら、一歩間違って死んだらどうしよう?そう思って床に滴る血を見下ろして震えていると、奥のスタッフが出入りする場所から、また新たに二人の強盗犯が姿を現した。両方ライフル銃を構えてニヤニヤ笑っている
強盗犯「そろそろおっぱじめるか」
伊達「おいおいおい……一体何人仲間がいるんだ?!」