【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。
第4章 〜若き桜達との邂逅〜
降谷「驚いたな、伊達班長に妹がいたとは……」
伊達「妹じゃねぇよ、それみたく可愛がっちゃいるけどな……。この子は俺の彼女が務める英会話教室の生徒だよ。プライベートで交流もあって仲良くなった。……な?」
椎奈「そうだよね〜」
お互い顔を見合わせて笑い合う私達に、「へぇ〜」と相槌を打った降谷さんも微笑ましそうに口角を上げている。実は私自身も伊達さんを兄貴分のように思っていたので、こうして妹みたいと言ってくれるのは大変嬉しく感じるものだ。なので一層機嫌良くなった私は満面の笑みで降谷さんを見上げ、初対面だから簡単に自己紹介とご挨拶をしてみる
椎奈「それじゃあ改めまして、私は工藤椎奈です!習い事帰りの中学生です、この度正式に妹分に認定されてました!うちの航兄さんがお世話になってます!」
降谷「はははっ!ご丁寧にどうも、元気な妹さん。僕は降谷零と言います。伊達班長には他の班員達もお世話になってますよ」
伊達「おいおいっ、お前ら家族みたいな挨拶すんなよ!」
案外ノリの良い降谷さんと一緒に砕けた調子で言葉を交わしていると、それを見ていた伊達さんからの笑いを含んだツッコミが炸裂。彼とは巫山戯てぺこぺこ頭を下げ合ったりして、意外にも真面目なだけじゃなくて子供っぽさもあって安心した
だって原作の彼は潜入捜査で多忙を極めていたし、大事な親友達や恩師を亡くしたせいで陰があった……。出来れば前世で彼を推していた身として、是非とも私が生きるこの世界では穏やかに過ごせる環境を失わないでほしい……
ひっそり心の中で癒されながら絆創膏を手に取り、彼等と一緒にレジで並ぼうとした時だ。ドオンッと背後で一発の銃声が響いた
降谷・伊達「「!!」」
椎奈「えっ……」
いつの間にか帽子とマスクで顔を隠し、ライフル銃を持った強盗犯の二人組がいて、天井に向かって銃を構えていたのだ。そして(格好から見て)男達だろう内の一人が少しキョロキョロしたと思えば、いきなり現れた強盗犯に硬直していた私の腕を掴んでナイフを首元に突きつけられた。要するに私は人質になったんだ
そう分かって恐怖で一気に血の気が引いたし、ヒッと小さく悲鳴を上げてしまった。そんな私を使った強盗犯は店内の客に指示を出す、今すぐ全員一箇所に集まれと