• テキストサイズ

彼氏面ワンダーランド

第1章 彼氏面 〜ハーツ編〜


エース編



────バカ。この鈍感。気付かなすぎだろ…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


『ん?エースがオバブロ?』


「そーそー。オーバーブロット。」


『なに急に?』


「いや、どんな反応すんのかなーって思ってさぁ」


『ほんとに?なんかあるんじゃないの?』


「なんもないって〜!疑いすぎじゃね?」


『だっていつもそんなこと聞いてこないじゃん!悩みでもあるの?』


「悩み?そんなのないって…あ、」


『やっぱあるんじゃん、悩み!』


「…まぁ、あるっちゃあるけど?」


『アドバイスとかしてあげられるから、話して!』


「そーお?じゃ、話させてもらうけどー…」


『うんうん』


「オレ、好きな奴がいてさー」


『え"っ』


「え、なに?悩み聞いてくれるんじゃねぇの?」


『いや、恋愛系とは思わないじゃん。』


「残念、恋愛相談なんだなこれが!」


『…それで?』


「その好きな奴が全然振り向いてくれないから、何したら意識してくれんのかなーって」


『あー…なるほどー』


「どーよ、なんかアドバイスある?」


『プレゼントとかしてみたら?』


「あー、プレゼントかぁ…」


『結構テンプレかもだけど、なんだかんだ嬉しいと思うよ!』


「監督生は何貰ったら嬉しいの?」


『え?私?』


「そ。女のコの意見とか聞きたいし。」


『んー、なんだろう…何貰っても嬉しいと思うけど…手紙とか?』


「手紙?なんか古臭くね?」


『そんなことないよ!1番気持ちがこもってるってゆーか…』


「へぇ〜。なら手紙渡してみるわ!」


『頑張れ!』


「…おう。」


『てゆーか、エースの好きな人って誰?』


「逆に誰だと思うわけ?」


『えー…幼なじみとか?』


「全然ちげーし。」


『じゃあ誰?私の知ってる人?』


「教えるわけねーじゃん!秘密に決まってんだろ!」


『悩み聞いたのに!』





━━━━━━━━━━━━━━━
数日後



「監督生〜、はいこれ。」


『なにこれ、手紙?』


「オレの悩み聞いてくれたオレイ。ありがとなー」


『え、エースってお礼とかするタイプなんだ?』


「まーね」


『ふーん…まぁいいや!ありがと!』






「───気づけよバカ。この鈍感。」

[完]
/ 6ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp