第1章 彼氏面 〜ハーツ編〜
ケイト編
────このままオレの彼女になっちゃう?
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「監督生ちゃん!」
『あ、ケイト先輩。どうしたんですか?』
「この前マジカメで話題になってたカフェに行きたいんだけどー…」
『あぁ、"いつもの"ですね?』
「そーそー!」
『いつにします?日曜日なら空いてますけど…』
「オレも空いてるからその日にしよっか!待ち合わせは10時ね?」
『分かりました』
「じゃあ決定!よろしくねー」
『はい、って、待ち合わせ場所って…?』
───約束の日───
『用意できたけど、待ち合わせ場所言われてないし、行けないかも…』
コンコン
『誰だろう…』
ガチャ
「監督生ちゃん!迎えに来たよ!」
『えっ』
「なんか嫌だった?」
『いやそんなことないですけど…』
「けど?」
『洋服めっちゃ気合い入ってません?』
「そーかな?いつもどうりだと思うけど〜…」
「ってか監督生ちゃんこそ気合い入ってるでしょ?もしかして香水つけてる?」
『バレた…』
「楽しみにしてくれたのかな?」
『まぁ、私も女の子なんで、一応…』
「そっか!じゃ、例のカフェにレッツゴー!」
『ちょ、急に走らないでくださいッ!』
───カフェにて───
『ここですか?』
「そう!いい感じでしょ?」
『可愛い…』
「気に入って貰えたみたいでよかったー!」
『…なんでお店の中に行かないんですか、』
「…監督生ちゃんには言ってなかったけど、ここって今カップル割してるんだよね〜」
『…なるほど、私のこと誘ったのはそういう事ですか』
「それもあるけど…純粋に一緒に行きたかったって言うのもあるよー?」
『…なんでもいいですけど、早く行きましょーよ』
「そうだね!」
お客様、カップル割はご利用されますか?
「はい♪」
ではカップルであることを証明するためお互いにキスして貰ってもいいですか?
『なっ…』
チュ
『え?あ、え?い、今…』
「ふはっ、顔真っ赤」
『ふ、不意打ちは良くないです!』
「まーまー!…監督生ちゃんからもやってもらわないと?」
『んぐっ…』
「…このままオレの彼女になっちゃう?」
ケイト編[完]