第7章 ─ きみがため ─
「んあ!…や、あ!……きもちっ……ああ!」
「ああ……の中、すごく締まって…今にも、待っていかれそうだ」
旦那様の動きがより一層の激しくなる。私の腰を掴む手も強くなり、乱暴に揺さぶられる。
息遣いも荒かった。
ああ……雄味のある旦那も素敵……!
甘い責め苦がつらくもあったけど、激しく求められるのは嬉しかった。
私だって、旦那様に気持ちよくなってもらいたい。
「はぁん!…弥一、さ……もっと……」
いつの間にか羞恥心がなくなって、無意識にねだるようになっていた。
旦那様もそれに応えてくれる。
「……ここが好き?」
「んん!……そこ、好き……気持ちいぃ……ああ!」
私のよがるところを執拗に突き上げる。
そして旦那様が身体を屈め、私を抱きしめてより深く突き挿れると、縋るように背中に手を回した。
いつ間にか浴衣を脱いだ旦那様の肌が密着する。
汗で少し湿った肌と体温が心地いい。離れていた時よりも、こっちの方がより旦那様を感じられて心が落ち着いた。
そして、襲ってきた快楽に、背中に爪をたてた。
「あぁっ!……もう、きちゃ……っ!」
ビクンっと背中が反る。甘い熱が繋がった場所で弾ける。
奥が激しく痙攣して、中の欲望をきつく締め上げた。
「ぁあ……弥一、さん……っ」
「っ……」
求めるように旦那様の名前を呼べば、強くかき抱かれて、私の中で欲望が果てる。
注がれる熱を飲み込もうとするように、子宮が切なく震えた。
私は甘い余韻で力の抜けた手足を布団の上に落とし、ゆっくりと意識を手放していった。