第7章 ─ きみがため ─
目尻に溜まった涙を旦那様が拭ってくれて、落ち着いた私に。
「少し体勢を変えるよ」
と、膝に手をかけてぐっと持ち上げる。そして浮き上がった腰の下に枕が押し込まれた。
繋がった場所がさらけだされて、羞恥で逃げ出そうとすると、押さえつけれて腰を動かすことも出来ない。
「ぁあ……ぃや…こんな…はずかしぃ、です…」
蚊の鳴くような声で懇願するけど、旦那様は少し苦しそうに首を振った。
「これで少しは楽になるはずだよ。それにやめてあげられるほど、私にも余裕がないしね」
そう言うと腰をぐっと進めてきた。
痛い…と感じたけど、旦那様も辛いのかもしれないと思うと耐えられる。
「あぁ……あ……っ!」
腟内を擦り、鈍痛の混じった甘い疼きとともに最奥へと一気に入ってきた。
「痛くはないかい?」
頷くのがやっとで、少しの振動だけでも中に埋められた欲望を感じて身体が強ばる。
旦那様が動き出すと、引いていた波が戻ってくる。
軽く抜き差しされただけなのに、強い快感に咽び泣いた。
「あ!あぁ!……ゃあん!…っはぁ」
上から叩きつけるように深く中を突かれて、ぎりぎりまで引き抜かれる。そしてすぼまった秘口を開くようにまた挿れられる。
それを何度も、強弱をつけながら中を犯された。