第7章 ─ きみがため ─
指が二本、三本と増えていき、秘部が押し広げらる。
きついと感じたのは最初だけで、慣れてくると深く指を飲み込もうとする。
「ぁあ……気持ちい、ぃ……」
「これがいいの?」
「ぅん……あっ、いい……」
三本の指で擦られて肉芽を親指で押されると、たまらなく気持ちよくて、達した時の快楽がゆっくりと迫ってくる。
私はもう、どこを触られても感じてしまうほど敏感になっていて、中を犯されながら肌を唇で愛撫されると目眩がした。
けれど……物足りない。
これだけだと、達っすることができない。
「……弥一、さん……」
控えめに名前を呼ぶと、旦那様が顔を上げた。
目が合うけれど、何を言えばいいか分からない。
今以上のことを求めている自分が恥ずかしくなって、視線をさ迷わせると。
「あぁ……つらいかい?」
察してくれた旦那様が私に聞いて、こくんと頷いた。
すると確認するように秘口を広げられる、中から蜜がとろりと溢れた。
「うん。もう大丈夫そうだね」
「はぁ……はぁ…弥一さぁん……」
耐えられなくなって催促するように言うと、旦那様の目が細められ、一瞬鋭くなる。
性的なその視線に、ゾクリとした。
「は欲しがりだね。もう少し我慢しなさい」
旦那様が言って、指が抜けていくのに身体が震えた。
擦られた秘部が痙攣し、そこに硬い切っ先を押し付けられる。
「あ……ん……」
緊張で身がすくむ。先端が入口を押し広げるように、ゆっくりと入ってきた。
「っ………ん、……ふっ…」
指とは比べ物にならないそれに、秘部が引き裂かれるような痛みを感じた。
涙が目に浮かび、最後までして欲しいと思うのに身体は逃げようとする。
そんな私の腰を、旦那様は逃げないように押さえつけた。
「大丈夫だよ。無理になんてしないから……身体の力を抜いて」
動きを止めて、旦那様が優しく声を掛ける。
それで、ふっと肩の力が抜けて息を整えると、痛みが和らいだような気がした。