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オタク女子の取扱説明書

第1章 序章


~樹目線~

昼休み、俺たち3人は机の中に多分昨日助けた女子からのお礼と思われる菓子の袋を囲んでいた。

(これはいったいどうすればいいんだ…。普通に食っていいんだろうか…。でも、昨日顔を見たからといいって学校内で見たことないもんな…)

緋「樹~。本当にその子の顔に心あたりないのかよ」

樹「んなもんあったら昨日の時点で気づいてたわ」

緋「だって、樹あんま人の顔覚えないじゃん」

陽「確かにw」

樹「うっせ」


人の得意不得意を笑いやがって


??「あれ?紗羅がいない」

ふと声がしたほうを見ると

緋「あ、高橋じゃん」

千「不良3人組じゃん。紗羅知らない?」

樹「不良3人組でまとめんな」
陽「おいおいw樹と緋色はともかく俺は不良ではないぞw」
緋「いや、それは俺だって不良じゃねーよw」

千「一気に喋らないでくれる?で?紗羅は?」

樹「紗羅って誰だ?」

「「「……」」」

千「あんたいつから学校に来てんのよ」

樹「あ?んなもん昨日が始業式だから昨日からに決まってんだろ」

緋「樹、流石に席が近所の人の名前は覚えようぜ…」

樹「あ?近所?てかおめーは覚えてんのかよ」

陽「伊吹さんならさっき授業の後に先生に呼ばれてたよ今日緋色と一緒で日直だし日誌でも取りに行ったんじゃない?」

千「なんで井岡は日直なのに行かなかったのよ」

緋「いやいやちゃんと日直の仕事してるから!伊吹さんが職員質に行ってる間に黒板消したから!」
陽「俺が声かけなければそのままだったじゃないかw」


伊吹紗羅…。伊吹…。

樹「あー!俺の横の席のあの地味メガネ!」

シーン……

千「あんた相変わらずデリカシーのないやつね…」

樹「あ?なんだと。第一印象がそうなんだからしゃーねーだろ」

陽「とりあえず、樹はクラスメイトに興味を持つところからだな」

緋「だなー」


興味もったところで…


ガラッ

教室のドアが開く音が聞こえて俺たちはドアのほうをみた

紗「…え?な、なんでしょう?…」

千「紗羅~!やっと帰ってきた~!」

紗「ちーちゃん!?どうしたの!?」

千「数Ⅰの教科書忘れたから、教科書と紗羅の上手にまとめてるノートを貸してほしくて教室に来たらいないから不良3人組に紗羅は?って聞いたところだった」

紗「そ、そうなんだ…(不良3人組って…)」
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