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オタク女子の取扱説明書

第1章 序章


この展開は少女漫画特有のナンパからイケメンが助けてくれる展開では!!??

私は少し期待をして声をしたほうを振り返ってみると…

(…げっ、玖島くんだ…)

なんとそこにはイケメンはイケメンだけど、私が苦手な部類のイケメンの玖島くんだった。

男2「あ?」
男1「誰だ、おめー」

樹「誰って、この子の彼氏ですが?なぁw」

滅相もございません!!!
で、でもこのナンパ振り切るには致し方無い…!
紗「っ、や、やっと来てくれたの~?めっちゃ待ったんだけど~」

しまった。
めっちゃ声が震えてた…

樹「だからごめんってw……ってことで、さっさと失せろ、カス共」


こ、こわい~…(泣)

男1「…っち、ガチの彼氏持ちかよ」
男2「つまんねー、行こうぜ」

(彼氏ではないです…)
私は心の中で速攻否定した。
でも、玖島くんに助けてもらったのは確かだからお礼を言わないと…!

紗「あ、あの、助けて頂き、あ、ありがとうございました。」

樹「…。別に同じ学校だし、後日学校で顔合わせて気まずくなりたくねーしな」

(同じクラスだから、玖島くんが登校したら毎日顔合わせるなんで言えない…!)

樹「じゃーな。気を付けて帰れよー」

玖島くんはそう言ってその場を立ち去った。


私はもうナンパされないように、本屋は諦めて家に帰る為駅に向かって、電車に乗っている間携帯でお礼についていろいろ調べた。

(お礼って言っても、今月はイベントがあるからあまりお金使えないな~。……ん?手作りクッキー?)

表示されてるものを見てお母さんに材料があるか確認の連絡を入れて、返信で在庫があると知ってこれに決めた。

(あまりにも重いかな…?でもあまりお金かけないようにするにはこれしか…)


家に帰ってお母さんにいろいろ心配とかされたが、それを受け流してクッキー作りに励むのだった。


~翌日~

私は昨日作ったクッキーをカバンに入れいつもより早めに家を出た。

学校に着くなり靴箱に入れようかなと思ったが、
(そういえば、玖島くんの靴箱の場所知らないしそもそも今日玖島くん来るのかな…?)

そもそもそんな登校する頻度が少ない彼に食べ物のお礼って大丈夫だろうか…。そう思い始めたらいつでも回収できる私の横にある彼の机の中に入れたほうがいいかなと思い靴箱をスルーし教室に向い彼の机にクッキーを入れたのだった。
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