第4章 男って奴は…。
気が付いた私達は、遊園地にいた。
目の前には、舞ちゃん家族。
お父さん、お母さん、小学校低学年くらいの
お兄ちゃん、舞ちゃんの四人家族。
とても楽しそうで、とても幸せそうな家族の
姿が目の前にあった。
…理想的な家族図やなぁ…。
そんな事を思っていたら、
後ろから、浩二君の声がした。
「遊園地なんか、めっちゃ久しぶりなんやけど…
それにしても、休日に家族で遊園地か…
ええやん…理想の家族やんなぁ。」
…同じ事…思ってる…。
なんか、めっちゃ嬉しい。
「それにしても、小さいのに、
結構ハッキリした夢見るんやなぁ。
…皆、こんなもんなんか?」
そう言いながら、浩二君はキョロキョロしていた。
「よっぽど楽しかったんやと思うで。
せやから、記憶が鮮明に残ってるんやと思う。
…それか、ほんまに怖かったから鮮明なんか…。」
そう言う私の言葉に、なるほど…と
うなずいていた。