第2章 舞ちゃん。
山口さんの傍らに小さな女の子。
この子が…話の…。
「ごめんね。わざわざ来てもらっちゃって。」
そうかしこまった山口さんの隣で、
その少女は、ペコッとお辞儀をした。
「こんにちは。舞です。」
しっかりと挨拶をされ、私と浩二君も
「こんにちは。」
と、かしこまってしまった。
山口さんは、お姉さんに舞ちゃんと
遊んであげると伝えており、
舞ちゃんだけを、連れて来ていた。
私達は、早速、山口さんの家にお邪魔した。
「ごめんね。ちょっと散らかってて。」
そう言われて通された彼女の部屋は、
シンプルにまとまった、オシャレな部屋だった。