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夢繰り屋 凛 第七章 『後編』

第2章 舞ちゃん。


駅の改札の所で待ち合わせ
ほら…なんか、デートみたいや~ん!!

なんてのんきな事を考えていた私。

ちょっと離れた所に、浩二君の姿を
見つけた…それだけで、ドキドキが止まらなかった。

「おっ、早いやん。待ち合わせ10分前。」

…し、私服姿…。
格好いいんやけど!!

「凛、私服姿。馬子にも衣装やん。」

そう言って、微笑みながら私の頭をポンポンと撫でた。

「ほんまに!?」

嬉しくて、大きな声が出てしまった。
気合い入れて、服選んじゃったもんなぁ…。

そんな私を見て、浩二君は大笑いしてた。
恥ずかし…。

山口さんの家へは、駅二つ向こう。
自転車で行ける距離だけど、
なぜか、浩二君が電車を指定してきた。

電車を降りて、改札を出たら
目の前に小さな本屋さんがあった。

その前で、山口さんが待っていた。
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