第44章 雨上がり種植えつけられる✳︎煉獄さん※裏表現有
私はそんな杏寿郎さんの瞳をじっと見つめ返し
「…嬉しい…もっともっと…私に夢中になって?私だけを見て?」
”そして何があっても必ず私の元に戻ってきて”
口に出すことは許されないそんな言葉を心の中で呟き
ちぅ
と、杏寿郎さんに自ら口づけた。
そのまま
「…ん…ふぅ…はっ…」
ちゅ…ちゅく…ちゅる…
軽い口づけは、これ以上はないという程に深い物へと変わっていき
……杏寿郎さんの…当たってる…
私の太ももあたりに、杏寿郎さんの熱く硬くなったそれがグッと当たっていた。
杏寿郎さんの身体が、私を求めそうなっているという事実がどうしようもなく嬉しく、そして愛おしく、もっと私のことを求めて欲しくて
…スリっ
自身の太ももを、杏寿郎さんのそれに擦り付けた。
そんな私の行動に、私との口づけを堪能するように目を瞑っていた杏寿郎さんの瞳が薄く開く。私は、杏寿郎さんの、蕩けてしまいそうなほど甘く熱い瞳を見つめ返し
…スリスリっ
と、更に太ももを擦り付ける。
互いに見つめあったまま、杏寿郎さんの唇が離れていき
……なんて…情欲的なのかしら
互いの混ざり合った唾液でテラテラと光る杏寿郎さんの唇に、目を奪われてしまう。
もっともっと
私を求めてほしい
今この時だけは何もかも忘れて
私のことだけを考えてほしい
そんな欲求がムクムクと胸にこみ上げてきた。
そして
「…今日は…私にたくさんご奉仕させてはもらえませんか?」
私は、その欲求を満たすため、杏寿郎さんにそんなことを申し出た。
杏寿郎さんは、私の申し出に目の端をピクリと僅かに動かした後
「…そんな可愛い申し出をされ、俺が断ると思うか?」
明らかに興奮度を増した声色でそう言った。
杏寿郎さんが、私に覆いかぶさっていた身体を起した。それから、私が起き上がるのを手助けした後、布団の上で胡坐をかく。
……相変わらず…なんて立派なのかしら…
天井に向けそそり立つ杏寿郎さんのソレは、布越しに見ても大きく立派で、それが自分の中に入ってくる様を想像すると、どうしようもなく下腹部がうずいた。
目を奪われている間に、杏寿郎さんは着流しをさっと脱ぎ捨て、普段感じられる育ちの良さはどこに行ってしまったのかと聞きたくなるような動作で、それをポイと投げ捨てた。