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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第28章 雨降って愛深まる✳︎煉獄さん※裏表現有


やはりその問いは


"不貞を働いていたんだろう?"


そう問われている気がして、哀しくて悔しくて苦しかった。


…なんで…なんでそんな風に聞かれなくちゃならないの…?私が何をしたって言うの?


そう言いたかったのに、それを口にすれば一緒に涙が出てきてしまいそうで下唇を噛みそれを堪えた。


「…言えないような関係と…そう解釈していいんだな?」


フルフルと首を左右に振り、それを否定する。


「何故何も言わない。…まぁいい。俺はどちらにしろ、何があろうと貴方を離すつもりはないからな」


そう言って杏寿郎様は、先ほど吸い付いた場所を目を細めながら再び撫で


「さて。続きをするとしよう」


私の胸元へと再び手を差し込んだ。


「…ん…っ…」


私の腕を纏め上げている左手の力は痛みを感じるほどなのに、胸の中心を弄るその右手の手つきは酷く優しいもので


「嫌と言っている割に気持ちよさそうだな」

「…っ違…やめ…ん…」

「何が違うんだ。声が漏れているぞ」


杏寿郎様にそこに触れられる気持ちよさを教えられた私の身体は


こんなの…嫌…


そう思う心に反し、しっかりと反応してしまっていた。

杏寿郎様は私の胸の中心を爪で引っ掻くように刺激しながら、その形のいい鼻で更に合わせ目を開き、探りあてた反対側の胸の中心に


カリッ


「…っんやぁ!」


歯を立てて齧り付いた。そのまま何度も甘噛みし、舌の先でつつき、ようやく離れて行ってくれたと思えば、右手で弄っていた左胸へと顔を移動し


カリッ


「…んふぅっ」


今度はそちらに齧り付いた。そしてその間に、胸を触っていた右手を私の下腹部に下ろし


ツプッ


「…っやぁ!」


その長い中指を一気に私の中に埋め込んだ。


…こんな無理矢理…嫌なのに


嫌だと思いながらも、杏寿郎様との行為をしっかりと覚えている私の身体は、情けないほど素直に反応を示していた。



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