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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第26章 私の全て、永遠に貴方のものです✳︎不死川さん※微裏有


「炭治郎くんと禰󠄀豆子ちゃんが来たみたいね。すずねさん、悪いんだけどこっちがまだ手が離せそうにないから玄関まで迎えに行ってもらえないかしら」

「はい!出来上がってる分は盛り付け済みましたので、行ってきます」


配膳用に使わせてもらっていた菜箸を一旦おかせてもらい


「実弥さん!炭治郎君たちのお迎えに行ってきますね!」


宇髄さんと楽し気に(一方的に絡まれているようにも見えなくはないが)お酒を酌み交わしている実弥さんに声を掛けた。


「あぁん?一人で行くのか?危ねェから俺も「おいおい不死川!こっから玄関まで行くだけで何が危ねぇってんだよ。お前本当にすずねちゃん好きだ」るっせェ!行かねェよ!すずねお前気を付けて行って来いよォ!」


そんな風に怒鳴るように言いながらも結局は私の事を気遣うようなことを言っている実弥さんの様子に、宇髄様はお腹を抱えて笑っていた。


「はい!転ばないように、十分気を付けます!」


私はそう告げると、急ぎ足で玄関へと向かった(居間を出た後に急ぐんじゃねェよ!と怒鳴っている実弥さんの声と爆笑している宇髄様の声が聞こえてきて私も思わず笑ってしまった)。


















「いらっしゃい炭治郎君!禰󠄀豆子ちゃん!…と言っても私の家じゃないんだけど」

「わぁ!すずねさんお久しぶりです!すごぉい!お腹、大きくなってますね!」


禰󠄀豆子ちゃんは目をキラキラと輝かせながら私のお腹をじっと見た後そう言った。


「元気そうでよかったです。不死川さんは中ですか?」

「うん。実弥さん、もう宇髄様と飲んでるよ。実弥さん、絶対言わないけど、2人に会えるのすごく楽しみにしてたみたいよ!だからいっぱい話しかけてあげてね」

「もちろんです!私も、みなさんに会えるのずっと楽しみだったんです!…あの、すずねさん、会って早々こんなお願いするのも気が引けるんですけど…お腹、触らせてもらえませんか?」


そう言って禰󠄀豆子ちゃんは恐る恐る上目遣いがちに私に尋ねてきた。



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