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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第24章 私の全て、余す事なくもらってください✳︎不死川さん※裏表現有


大事なところは念入りに、それでも実弥さんを待たせるわけにはいかないと思った私は(というか私も早く実弥さんとのそうなりたくて一刻も早く布団に戻りたかった)、急ぎ身体を清め、どうせすぐ脱ぐのだからと、寝巻きとして使っている浴衣に袖を通す。


…下はともかく…上は付けなくても良いか。


そう判断した私は、バストバンドは着けずに下だけ下着を身につけ浴衣を羽織り、バタバタと部屋まで戻ったのだった。










「遅ェよ」


部屋に戻ると、既に実弥さんは戻ってきており、布団の上に胡座をかいていた。


「すみません」


そう言いながら実弥さんに近づき、胡座をかいている実弥さんの足の間に跨るように座り込み


ちゅっ


左頬に優しく口付けた。


「…散々待たせておいてよォ…そんなんじゃ足りねェよ」

「…っひゃ」


ボフン


そのまま布団に転がされ、再び私の視界は実弥さんで埋め尽くされた。


スッと目を細めた実弥さんの顔が私に近づいて来る。

唇がもう少しで触れると言うところで


「っあの…最後に一つ!良いですか?」


私がそう声をかけると


「…あ"ぁん!?なんだよ今度はァ!?なんなんだよお前はァ!?」 


実弥さんは額に青筋を浮かべながら、唇と唇ではなく、おでことおでこを

ゴツン


「…あいてっ」


くっつけながらそう聞き返してきた。


不安から


ゴクリ


と一度唾を飲み込み


「…分かると思うので最初に言っておきます。私…生娘ではありません。一応…経験が…あります」


実弥さんの顔色を伺いながらそう打ち明けた。


「…別にお前くらいの歳なら経験があってもおかしくはねェだろう」

「…そうなんですけど…あの!経験はありますけど、好きな人と、自ら望んでしたいって思うのは初めてです!」

「…は?お前それ、どう言う意味だァ?」


私のその言葉に、実弥さんは眉間に皺を深く刻みながら言葉を返して来る。


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