第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り
ピタリとくっついた肌の温もりに、安心感、そしてそれに相反するような焦燥感を感じていた。
…っそんなにくっつかれちゃうと…変な気分になってきちゃう。
例え杏寿郎さんにそのつもりがなくとも、肌と肌がこんなにも触れ合ってしまえばどうしても身体を交えている時のことを思い出してしまう。
そんな私を知ってか知らずか、杏寿郎さんは私の耳元に唇を寄せ
「正直に言おう。俺も、君の胸の大きさは小さめだと思っている。だがそれがどうした?むしろ俺はこの小さい胸が愛おしくて仕方ない。…何故かわかるか?」
そう私に尋ねてくる。
「…そんなの……わかりません…」
考えてはみるものの、"小さい胸が愛おしい"と思う理由なんて、それを恥ずかしいと思っている私がわかるはずもない。
「ならば俺が、すずねのこの胸がいかに魅力的な代物であるか…嫌と言うほど教えてあげよう」
そう言った杏寿郎さんの手が私の胸から一瞬離れ
「…っんぁあ!」
右左の人差し指と親指が、同時に私の胸の中心をキュッと摘んだ。
「君のここは…いつも小ぶりな胸の真ん中で、"触って欲しい""可愛がって欲しい"といじらしい程に俺に訴えかけてくる」
そう言いながら杏寿郎さんは、私の胸の中心を摘むのをやめ、今度は人差し指の腹でちょんちょんと何度も、そこを弾くように触れる。
「…んっ…やだぁ…!…指圧…指圧して…下さい…」
「もちろんする。だが、今は触って欲しいとねだって来る君のここを、愛でてやらねば可哀想だろう?」
そう言いながら杏寿郎さんは再び私のそこを親指と人差し指で摘み
「っんぅ!」
先程よりも強めにキュッと摘んだ。
「こんな可愛らしく反応をしてくれる君の胸が、触っていてつまらない?そんなことはあり得ない」
「…はっ…杏寿郎…さん…んっ…」
クニクニと強弱をつけながらなんども触られ、まだそこしか触られていないというのに、私の脳は快感に支配され始めていた。
「小ぶりな胸の中心で懸命に自己主張をする可愛らしいすずねのここは、いつまでもずっと触っていられる。乳房の大きさだけでなく、ここの感じやすさや諸々含め君の胸だ。恥じる必要はない。むしろ俺は、君が君の胸を恥ずかしいと思うことに、腹立たしさすら感じる程だ」