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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り


スッと杏寿郎さんの大きな手が私のペタンコな胸に伸びてくる。


「…っ!」


私は思わず、腕を交差し、この恥ずかしく思ってしまうほど小さい胸を触られまいと隠してしまう。


「こら。それでは指圧できない。腕を退かしなさい」


私の行動を咎めるように杏寿郎さんがそう言った。


「…っだって…!」


そう言い返してしまうも


「外しなさい」


普段よりも低めの声でそう言われてしまえば


「…っ…はい…」


私はその言葉に操られてしまっているかのように、そこから腕を離してしまう。


「いい子だ」


杏寿郎さんの両腕が左右から伸びてくる。そして


「…っ…」


フニフニと私の貧相な胸を掌と指全体で優しく揉み始めた。


フニフニ
ムニムニ
モニュモニュ


丹念に、全体を揉みほぐすような手つきで杏寿郎さんの左右の手が、私の左右の胸を揉んでいく。

けれども杏寿郎さんの手は大きく、そして私の胸は小さくい。明らかにその大きな手に対して質量が足りていない。


「…っすみません!こんな小さくて貧相な胸…触ってもちっとも楽しくないですよね?せめてもう少し大きければよかったんですけど…えへへ」


杏寿郎さんは自嘲しながらそう言った私に


「そんなことはない」


はっきりとした口調でそう言った。


「…っそんなこと…あります!だって…こんなに小さくて、手にすっぽり収まるどころか、余ってしまっているんですよ?…こんな小さい胸…杏寿郎さんに触られるの……恥ずかしい…」


頭によぎる言葉は"つるぺったん"。


つるつるでぺったんこ。


「…小さな胸で……ごめんなさい…」


自分の胸があまりにも恥ずかしくて、気がつくと私は杏寿郎さんに謝っていた。

私がそう言っている間も


フニフニ
ムニムニ
モニュモニュ


杏寿郎さんは私の胸に触れている手を止めることはない。


「誰になにを言われたかは知らないが、俺はこんなにも手触りが良く、触っていて幸福感を感じる物を他に知らない」


私の背中から少し離れていた杏寿郎さんの胸板が、私の背中にピタリとくっつき、私の身体と杏寿郎さんの身体の隙間がなくなる。


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