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鰯料理の盛合せ【鬼滅短編・中編・長編番外編】

第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り


「おじゃましまぁす…」
 

扉開けた途端ににお風呂独特のモワッとした空気と


「やっときたな!」


いつも杏寿郎さんが使っている石鹸の香りがフワリとした。


「こっちに来るといい!」

「…はい」


杏寿郎さんのその言葉に、私は手拭いで胸元と下半身を隠しながらゆっくりと杏寿郎さんが座っている所に近づいていく。

いつも通りであれば、長湯が好きな杏寿郎さんが先に身体を洗い、身体を洗い終え湯船に浸かりにいく杏寿郎さんと入れ替わりで私が身体を洗うのがお決まりの流れである。なのに今日は立ち上がり


「今日は椅子は使わず、直接ここに座って欲しい」


つい先程まで自分が座っていた椅子を邪魔だと言わんばかりに端によけ、私に直接床に座るように言った。


「…良いですけど…」


どうしてわざわざ床に座らなきゃならないんだろう?


そう思いながらも素直に杏寿郎さんの言葉に従い、相変わらず自分の胸元と下半身を隠しながらそう答え、杏寿郎さんが座るように言った場所にペタリと座り込む。


「よし!では始めよう!」


そう言って杏寿郎さんは湯船には入らず、私と同じように床に直接座り、私の身体を両膝で挟むようにしながら真後ろに座り込んだ。


「始めるって…何をです?」


後ろを振り向き、杏寿郎さんに私がそう尋ねると


「胡蝶が教えてくれた、君の胸を大きくできると言う指圧術だ!」


ニコリと微笑みながらそう言った。


「…胸を大きくする…指圧術…?」

「そうだ!」

「指圧で…私の胸が…大きくなるんですか?」

「そうだ!」

「…本当に?」

「そうだ!」


なんだその怪しげな施術は。


「…杏寿郎さんが私にその指圧のやり方を教えてくれるんですか?」

「違う!俺がこの手ですずねの胸を指圧する!」

「…っ…なんです…それ…!」


そのとんでもないやり方を聞いた私は、自分の胸を触られまいと、さらに隠すように手拭いを強く抱き込む。


杏寿郎さんの指で私の胸を指圧するって……つまり…杏寿郎さんが私の胸を揉むって…そういう事でしょ?それのどこが施術なの?





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