第23章 呪いの言葉、つるぺったん✳︎煉獄さん※裏表現有り
「「いい案?」」
首を傾げ甘露寺様越しにしのぶ様を見る私の視線と、グルンと私の方に向けていた身体をしのぶ様の方に向けた甘露寺様の視線がしのぶ様へと集まった。
「はい。ですがこの案は、煉獄さんの協力なしには成り立たないものなので、すずねさんではなく、煉獄さんの方にお伝えさせてもらうことにしましょう」
「えー!そんなぁ!もったいぶらずに、今ここで、私に教えてください!」
身体を左右に揺らし、ばちゃばちゃと水音を立てながら子どものようにそう言う私に
「だめです。すずねさんに今一番必要なことは、私の話を聞くことでも、甘露寺さんに励ましてもらうことでもありません。ただ一つ、煉獄さんの、こちらが火傷してしまいそうな程に熱い愛情を受けることだけです」
しのぶさんはそう言った。
「…そんなぁ…」
"良い案"の内容を教えてもらえなかった私は、がっくりと項垂れてしまう。
「さぁ。逆上せてしまっては大変です。そろそろ出ましょう」
「それもそうね。…しのぶちゃん、すずねちゃん。私、温泉に浸かっていたらお腹がすいちゃって…来る途中にあった甘味屋さんで、何か買ってもいいかしら?」
「あ!私も!寄りたいと思っていたんです!なんでもあそこ、みたらし餡の塩梅が最高らしいです!あの変な刀鍛冶の人もあそこのみたらし餡がお気に入りらしくて、よく献上させられるって誰かが言っていたような…」
「あらあらそれは気になりますね。是非行きましょうか」
「やったぁ!」
ザパリと3人一緒に湯から上がり、申し訳程度に設置してある脱衣スペースへと向かった。そのとき盗み見たしのぶ様と甘露寺様のお胸は
…やっぱり…触らせてもらえば良かったな
そう思ってしまうほどに、私には魅力的なものに映って仕方がなかった。